競輪の歴代S級S班選手を調べると、年度ごとの名簿だけでなく、なぜその選手が選ばれたのか、いつからS級S班だったのか、現在の9名制と過去の18名制がどう違うのかまで気になるはずです。
S級S班は競輪界の最上位に位置する特別な級班で、赤いレーサーパンツの印象も強いため、ファンにとってはその年の勢力図を読むうえで欠かせない情報です。
ただし、歴代一覧を見ると、2008年から2011年までは18名前後、2012年以降は原則9名、さらに2025年のように年度途中の除外や追加選出がある年もあり、単純に名前だけを並べると誤解しやすい面があります。
ここでは、2026年までの競輪の歴代S級S班選手を年度別に整理しながら、制度の基本、名簿の読み方、地域や世代の傾向、競輪予想や選手情報として活用する際の注意点までまとめて確認できるようにしています。
競輪の歴代S級S班選手一覧
まず知りたいのは、年度ごとに誰がS級S班だったのかという一覧情報です。
ここでは、一般的に歴代S級S班として整理される2008年から、2026年のS級S班選手までを年代順に見られるようにまとめます。
なお、2025年は北井佑季選手の除外に伴う犬伏湧也選手の追加選出と、平原康多選手の登録消除に伴う松浦悠士選手の追加選出があり、年度内の在籍経験者として11名を扱う点に注意が必要です。
2026年
2026年のS級S班は、脇本雄太、吉田拓矢、寺崎浩平、嘉永泰斗、阿部拓真、古性優作、眞杉匠、郡司浩平、南修二の9名です。
この年は、寺崎浩平、嘉永泰斗、阿部拓真、南修二が初選出となり、近年の常連だけでなく新しい顔ぶれが一気に加わった点が大きな特徴です。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2026年 | 9名 | 脇本雄太、吉田拓矢、寺崎浩平、嘉永泰斗、阿部拓真、古性優作、眞杉匠、郡司浩平、南修二 |
JKAの発表では、2026年のS級S班選手として上記9名が公表されており、脇本雄太は4年連続7回目、古性優作は5年連続5回目、眞杉匠は3年連続3回目、郡司浩平は2年連続6回目とされています。
最新年の名簿を見るときは、単に前年度の強い選手を眺めるだけでなく、初選出組がどのようにグランプリ出場権を得たのかを追うことで、その年のG1戦線の流れまで理解しやすくなります。
2025年
2025年のS級S班は、岩本俊介、北井佑季、郡司浩平、古性優作、清水裕友、新山響平、平原康多、眞杉匠、脇本雄太を軸に始まった年度です。
その後、北井佑季がS級S班から除外されて犬伏湧也が追加選出され、さらに平原康多の登録消除により松浦悠士が追加選出されたため、年度内の歴代在籍者としては11名で整理されます。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2025年 | 11名 | 岩本俊介、北井佑季、郡司浩平、古性優作、清水裕友、新山響平、平原康多、眞杉匠、脇本雄太、犬伏湧也、松浦悠士 |
この年を名簿で見ると、初の赤いレーサーパンツを手にした岩本俊介や北井佑季の存在、関東を長く支えた平原康多の登録消除、四国の犬伏湧也の追加選出が重なり、制度上の動きが非常に多かったことが分かります。
競輪の歴代S級S班選手を調べる際に2025年だけ人数が多く見えるのは、単なる表記ミスではなく、年度途中での除外や追加選出を在籍記録として含めているためです。
2024年
2024年のS級S班は、古性優作、佐藤慎太郎、清水裕友、新山響平、深谷知広、眞杉匠、松浦悠士、山口拳矢、脇本雄太の9名です。
この年は、山口拳矢と眞杉匠のような若い世代の台頭と、佐藤慎太郎や松浦悠士のように経験値の高い選手の継続力が同時に見られた年度です。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2024年 | 9名 | 古性優作、佐藤慎太郎、清水裕友、新山響平、深谷知広、眞杉匠、松浦悠士、山口拳矢、脇本雄太 |
近畿では古性優作と脇本雄太が存在感を示し、東日本では佐藤慎太郎、新山響平、深谷知広、眞杉匠が名を連ねており、地区の偏りよりも個々の総合力が強く表れた名簿といえます。
2024年の一覧は、2023年のグランプリ出場権を得た選手の顔ぶれを反映しているため、G1優勝者と賞金上位者がどのように混ざるかを理解するうえでも見やすい年度です。
2023年
2023年のS級S班は、郡司浩平、古性優作、佐藤慎太郎、新山響平、新田祐大、平原康多、松浦悠士、守澤太志、脇本雄太の9名です。
この年は、北日本から佐藤慎太郎、新山響平、新田祐大、守澤太志が入り、北日本勢の厚みが強く感じられる構成になっています。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2023年 | 9名 | 郡司浩平、古性優作、佐藤慎太郎、新山響平、新田祐大、平原康多、松浦悠士、守澤太志、脇本雄太 |
一方で、古性優作、脇本雄太、松浦悠士、郡司浩平、平原康多といった各地区の看板選手も揃っており、グランプリ戦線が全国的な主力の争いだったことが分かります。
歴代S級S班の流れで見ると、2023年は常連の安定感が目立つ一方、新山響平の継続的な存在感が強まり、翌年以降の勢力図にもつながる重要な年度です。
2022年
2022年のS級S班は、郡司浩平、古性優作、佐藤慎太郎、清水裕友、平原康多、松浦悠士、守澤太志、宿口陽一、吉田拓矢の9名です。
この年は、関東から平原康多、宿口陽一、吉田拓矢が入り、関東勢のまとまりがかなり強く見える名簿になっています。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2022年 | 9名 | 郡司浩平、古性優作、佐藤慎太郎、清水裕友、平原康多、松浦悠士、守澤太志、宿口陽一、吉田拓矢 |
古性優作や郡司浩平のような自在性の高い選手、清水裕友と松浦悠士の中国ラインを代表する選手、佐藤慎太郎と守澤太志の北日本勢が同居しており、番手戦や連係の読みどころも多い年度でした。
宿口陽一と吉田拓矢が同じ年度にS級S班へ入っている点は、歴代名簿を世代交代の資料として見るうえでも大きな意味があります。
2021年から2020年
2021年は、郡司浩平、佐藤慎太郎、清水裕友、新田祐大、平原康多、松浦悠士、守澤太志、脇本雄太、和田健太郎の9名です。
2020年は、郡司浩平、佐藤慎太郎、清水裕友、中川誠一郎、新田祐大、平原康多、松浦悠士、村上博幸、脇本雄太の9名です。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2021年 | 9名 | 郡司浩平、佐藤慎太郎、清水裕友、新田祐大、平原康多、松浦悠士、守澤太志、脇本雄太、和田健太郎 |
| 2020年 | 9名 | 郡司浩平、佐藤慎太郎、清水裕友、中川誠一郎、新田祐大、平原康多、松浦悠士、村上博幸、脇本雄太 |
2020年から2021年にかけては、清水裕友、松浦悠士、脇本雄太、平原康多、新田祐大といった全国区の主力が連続して名を連ねており、近年の競輪を語るうえで基礎になる顔ぶれです。
この時期の名簿を押さえると、近畿、中国、北日本、関東、南関東の軸となる選手がどのようにグランプリ戦線を作っていたのかを理解しやすくなります。
2019年から2016年
2019年は、浅井康太、清水裕友、武田豊樹、新田祐大、平原康多、三谷竜生、村上博幸、村上義弘、脇本雄太の9名です。
2018年から2016年にかけては、浅井康太、武田豊樹、新田祐大、平原康多、村上義弘など、長くトップ戦線を支えた選手が繰り返し登場します。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2019年 | 9名 | 浅井康太、清水裕友、武田豊樹、新田祐大、平原康多、三谷竜生、村上博幸、村上義弘、脇本雄太 |
| 2018年 | 9名 | 浅井康太、桑原大志、武田豊樹、新田祐大、平原康多、深谷知広、三谷竜生、諸橋愛、渡邉一成 |
| 2017年 | 9名 | 浅井康太、稲垣裕之、岩津裕介、武田豊樹、中川誠一郎、新田祐大、平原康多、村上義弘、渡邉一成 |
| 2016年 | 9名 | 浅井康太、稲垣裕之、神山雄一郎、園田匠、武田豊樹、新田祐大、平原康多、村上義弘、山崎芳仁 |
この4年間は、浅井康太の安定した存在感、武田豊樹と平原康多の関東勢、村上義弘を中心とした近畿勢、新田祐大や山崎芳仁を含む北日本勢が目立ちます。
また、清水裕友が2019年にS級S班へ入り、後の中国勢の中心として存在感を高めていく流れが見えるため、時代のつなぎ目としても重要です。
2015年から2012年
2015年は、浅井康太、稲川翔、岩津裕介、神山雄一郎、武田豊樹、平原康多、深谷知広、村上博幸、村上義弘の9名です。
2012年以降は現在につながる原則9名体制となり、S級S班とKEIRINグランプリ出場者の関係がより分かりやすくなりました。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2015年 | 9名 | 浅井康太、稲川翔、岩津裕介、神山雄一郎、武田豊樹、平原康多、深谷知広、村上博幸、村上義弘 |
| 2014年 | 9名 | 浅井康太、金子貴志、後閑信一、長塚智広、成田和也、新田祐大、平原康多、深谷知広、村上義弘 |
| 2013年 | 9名 | 浅井康太、岡田征陽、佐藤友和、武田豊樹、長塚智広、成田和也、深谷知広、村上義弘、山崎芳仁 |
| 2012年 | 9名 | 浅井康太、佐藤友和、武田豊樹、長塚智広、成田和也、深谷知広、伏見俊昭、村上義弘、山口幸二 |
この時期は、深谷知広が若くしてトップ級の存在感を示し、浅井康太や村上義弘、武田豊樹、平原康多といった各地区の中心選手と並んでいたことが特徴です。
2012年からの9名制を境に名簿がすっきりするため、競輪初心者が歴代S級S班選手を覚えるなら、この時期を区切りとして見ると理解しやすくなります。
2011年から2008年
2011年から2008年までは、現在の9名制とは異なり、18名前後の選手がS級S班として整理される時期です。
2009年は手島慶介の急逝を受けた追加の扱いがあり、歴代一覧では19名として掲載されることが多いため、人数だけを現在の制度と単純比較しないことが大切です。
| 年度 | 人数 | S級S班選手 |
|---|---|---|
| 2011年 | 18名 | 市田佳寿浩、海老根恵太、大塚健一郎、加藤慎平、神山雄一郎、坂本亮馬、佐藤慎太郎、佐藤友和、武田豊樹、成田和也、新田祐大、兵藤一也、平原康多、伏見俊昭、村上博幸、村上義弘、山口幸二、山崎芳仁 |
| 2010年 | 18名 | 浅井康太、石丸寛之、市田佳寿浩、海老根恵太、加藤慎平、神山雄一郎、小嶋敬二、武田豊樹、永井清史、成田和也、平原康多、伏見俊昭、村上博幸、村上義弘、山口幸二、山崎芳仁、山田裕仁、渡邉晴智 |
| 2009年 | 19名 | 石丸寛之、井上昌己、海老根恵太、岡部芳幸、神山雄一郎、合志正臣、小嶋敬二、佐藤友和、紫原政文、武田豊樹、手島慶介、永井清史、新田康仁、平原康多、伏見俊昭、三宅伸、山口幸二、山崎芳仁、渡邉晴智 |
| 2008年 | 18名 | 荒井崇博、有坂直樹、飯嶋則之、岡部芳幸、神山雄一郎、小嶋敬二、佐藤友和、鈴木誠、手島慶介、遠澤健二、豊田知之、新田康仁、兵藤一也、平原康多、伏見俊昭、山崎芳仁、渡部哲男、渡邉晴智 |
この時期には、神山雄一郎、山口幸二、小嶋敬二、伏見俊昭、山崎芳仁など、競輪史を語るうえで欠かせない名選手が多く含まれています。
初期のS級S班は現在より人数が多いため、歴代S級S班選手の全体像をつかむには、初期の18名制と2012年以降の9名制を分けて考える必要があります。
S級S班制度の基本

歴代選手の名前を追う前に、S級S班がどのような級班なのかを押さえておくと、一覧の意味がかなり分かりやすくなります。
S級S班は単なる人気選手の集まりではなく、KEIRINグランプリ出場資格と密接に関係する最上位級班として運用されています。
制度の考え方を理解しておくと、G1を勝った選手、賞金で滑り込んだ選手、追加選出になった選手の違いも整理しやすくなります。
最高峰の級班
S級S班は、S級の中でも最上位に位置づけられる級班で、競輪界のトップ選手であることを示す象徴的な格付けです。
公式のS級S班特設ページでも、S級S班は最高の実力を認められた選手のみに与えられる最高峰のランクとして説明されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | S級の最上位 |
| 主な人数 | 2012年以降は原則9名 |
| 象徴 | 赤を基調としたレーサーパンツ |
| 関連レース | KEIRINグランプリ |
ほかの級班と違い、S級S班は1年を通じて注目度が非常に高く、出場するG1やG2でも並び、戦法、仕上がりが常に話題になります。
競輪選手情報として歴代S級S班を見る場合は、単に強かった選手の一覧ではなく、その年の競輪界の中心にいた選手の名簿として読むのが自然です。
選出条件
S級S班に入るには、基本的にKEIRINグランプリへ出場する資格を得る必要があります。
具体的には、G1優勝者、世界選手権やオリンピックの自転車競技個人種目で一定の実績を残した選手、競輪祭終了時点の年間獲得賞金上位者などが対象になります。
- G1優勝による出場権
- 国際大会実績による出場権
- 年間獲得賞金上位
- 選考除外規定に該当しないこと
ただし、競走中の失格やあっせん規制などの事情により、成績だけではS級S班になれないケースもあるため、選出条件は勝利数や賞金額だけで判断しないことが大切です。
歴代一覧を見るときも、なぜその選手が選ばれたのかをG1優勝、賞金上位、追加選出のどれに近いのかで考えると、年度ごとの背景が見えやすくなります。
適用期間
S級S班の適用期間は、年末のグランプリ周辺と翌年の年末までをまたぐ形で設定されるため、カレンダー上の年度表記と完全に一致しない感覚があります。
KEIRIN.JPのS級S班特設ページでは、適用期間を12月28日を節の初日とする競輪から翌年12月26日を節の最終日とする競輪までとする説明が見られます。
| 見る視点 | 考え方 |
|---|---|
| 名簿の年度 | 翌年のS級S班として扱う |
| 選出の根拠 | 前年のグランプリ出場資格 |
| 実際の適用 | 年末から翌年末まで |
| 注意点 | 年内の追加選出があり得る |
たとえば、2026年のS級S班はKEIRINグランプリ2025の出場予定選手が対象になっており、名簿の年と選考の舞台がずれて見えます。
この仕組みを知らないと、なぜ2025年の結果が2026年のS級S班に反映されるのか分かりにくいため、歴代表では年度と適用期間を必ずセットで見る必要があります。
歴代名簿で目立つ選手
歴代S級S班選手を年度別に眺めると、複数年にわたって名前が出てくる選手が自然と目に入ります。
長くS級S班に在籍するには、単発のG1制覇だけでなく、年間を通した賞金上位、安定した決勝進出、厳しい大舞台での勝負強さが求められます。
ここでは、歴代名簿の流れを理解するうえで特に存在感が大きい選手の見方を、在籍回数、戦法、時代背景の観点から整理します。
在籍回数の多い軸
平原康多、武田豊樹、佐藤慎太郎、脇本雄太、古性優作などは、歴代S級S班の流れを語るうえで外せない存在です。
在籍回数が多い選手は、一時的な勢いだけでなく、G1戦線で長く存在感を保ち続けた選手であることが多く、年度をまたいだ比較に向いています。
| 選手 | 見どころ | 読み方 |
|---|---|---|
| 平原康多 | 長期安定 | 関東の中心軸 |
| 武田豊樹 | 実績豊富 | 関東黄金期の象徴 |
| 佐藤慎太郎 | 経験値 | 北日本の堅実な支柱 |
| 脇本雄太 | 圧倒的な機動力 | 近畿の攻撃力 |
| 古性優作 | 総合力 | 現代競輪の万能型 |
歴代一覧を読むときは、1回だけS級S班に入った選手と、複数年にわたって入り続けた選手を分けて見ると、時代を支配した選手が浮かび上がります。
ただし、在籍回数だけで選手の価値を決めるのは危険で、けが、制度変更、地区の層、選考時期の巡り合わせなども成績に影響します。
連覇型のスター
歴代S級S班には、1年だけ突出した選手だけでなく、数年間にわたってトップ戦線に居続ける連覇型のスターがいます。
こうした選手は、先行、まくり、追い込み、自在戦のどれであっても、G1決勝で勝ち切る力と、賞金ランキングで上位を守る安定感を兼ね備えています。
- 複数年連続でS級S班に入る
- G1決勝で存在感を示す
- 大きな落車や不調から戻る力がある
- 地区のライン形成に影響する
- ファン投票や人気面でも注目される
脇本雄太や古性優作のような選手は、近年の名簿で連続して名前が出てくるため、現在の競輪を追ううえで基準点になりやすい存在です。
一方で、連続在籍が途切れたからといって力が落ちたと決めつけるのではなく、その年のG1優勝者数、賞金争い、けがの影響まで確認すると理解が深まります。
世代交代の入口
歴代S級S班選手の一覧は、競輪界の世代交代を読む資料としても役立ちます。
深谷知広、清水裕友、松浦悠士、郡司浩平、眞杉匠、山口拳矢、寺崎浩平、嘉永泰斗、阿部拓真などの登場を見ると、新しい主役がどのタイミングでトップ層へ入ってきたかが分かります。
| 時期 | 目立つ流れ | 注目点 |
|---|---|---|
| 2010年代前半 | 実績派の厚み | 神山、山口、小嶋らの存在 |
| 2010年代後半 | 機動型の台頭 | 脇本、深谷、新田らの迫力 |
| 2020年代前半 | 総合力型の拡大 | 古性、郡司、松浦らの安定 |
| 2020年代中盤 | 新鋭の初選出 | 眞杉、山口、寺崎、嘉永らの台頭 |
新しくS級S班に入った選手は、翌年以降も常連になる場合と、初選出の重圧や対策の厳しさで再選出が難しくなる場合があります。
そのため、初選出の年だけで評価を固定せず、翌年以降のG1でどれだけ決勝に残るかを追うと、選手の本当の伸びしろが見えます。
地区別に見る勢力図

競輪は個人競技でありながら、地区やラインの関係がレース展開に大きく関わる競技です。
そのため、歴代S級S班選手を地区別に見ると、どの時代にどの地区が強かったのか、どの地区から継続的にトップ選手が出ているのかが分かります。
ここでは、歴代名簿で特に存在感が大きい北日本、関東、近畿を中心に、勢力図の読み方を整理します。
北日本の層
北日本は、山崎芳仁、伏見俊昭、佐藤慎太郎、佐藤友和、新田祐大、成田和也、守澤太志、新山響平、阿部拓真など、歴代S級S班に多くの実力者を送り込んできた地区です。
先行力のある選手と追い込みの巧い選手がそろいやすく、G1決勝で北日本ラインが形成されると、レース全体の組み立てに大きな影響を与えます。
| 代表的な選手 | 特徴 | 見方 |
|---|---|---|
| 山崎芳仁 | 機動力 | 初期名簿の中心 |
| 佐藤慎太郎 | 追い込み | 長期安定の象徴 |
| 新田祐大 | スピード | 国際色もある主力 |
| 守澤太志 | 堅実性 | 北日本ラインの厚み |
| 新山響平 | 先行力 | 新世代の主導権型 |
北日本の強さは、単に在籍回数が多いことだけでなく、機動型と追い込み型のバランスが良く、グランプリやG1決勝でラインとして機能しやすい点にあります。
競輪予想の観点でも、歴代S級S班に北日本勢が多い年度は、番手選手の仕事やラインの結束を読む価値が高くなります。
関東の継続力
関東は、神山雄一郎、武田豊樹、平原康多、長塚智広、後閑信一、眞杉匠、吉田拓矢、宿口陽一など、世代をまたいでトップ選手を出してきた地区です。
特に武田豊樹と平原康多が同時期に名簿へ登場する時代は、関東の存在感が非常に強く、歴代S級S班を語るうえで重要な期間です。
- 神山雄一郎を中心とした実績の厚み
- 武田豊樹と平原康多の関東軸
- 長塚智広や後閑信一の存在感
- 宿口陽一や吉田拓矢の新しい流れ
- 眞杉匠による次世代の台頭
関東の歴代S級S班選手は、ラインの結束力だけでなく、個々の自在性や番手戦の強さによって大舞台で結果を残してきました。
近年は眞杉匠や吉田拓矢のような若い世代も加わっており、過去の名簿と現在の名簿をつなげて見ることで、関東の継続力がよりはっきり見えます。
近畿の伸び
近畿は、村上義弘、村上博幸、稲垣裕之、稲川翔、脇本雄太、古性優作、寺崎浩平、南修二など、強い個性を持つ選手が歴代S級S班に名を連ねてきました。
かつては村上兄弟を中心とした精神力と結束のイメージが強く、近年は脇本雄太の圧倒的なスピードと古性優作の総合力が近畿の看板になっています。
| 時期 | 代表的な選手 | 特徴 |
|---|---|---|
| 初期から中期 | 村上義弘、村上博幸 | 近畿の精神的支柱 |
| 2010年代 | 稲垣裕之、稲川翔 | ラインの厚み |
| 近年 | 脇本雄太、古性優作 | スピードと総合力 |
| 2026年 | 寺崎浩平、南修二 | 新たな広がり |
2026年には脇本雄太、寺崎浩平、古性優作、南修二が入り、近畿勢の存在感がかなり強くなっています。
歴代S級S班の名簿を地区別に読むと、近畿は時代ごとに中心人物が入れ替わりながらも、大舞台で勝負できる選手を継続して出してきたことが分かります。
名簿を読むときの注意点
競輪の歴代S級S班選手は、名前だけを見れば分かりやすい一覧に見えますが、実際には制度変更、適用期間、追加選出、登録消除などの要素が絡みます。
特に、2008年から2011年までの18名前後の時代と、2012年以降の9名制を同じ感覚で比較すると、在籍回数や人数の印象を誤りやすくなります。
ここでは、歴代名簿を競輪選手情報として正しく読むために、押さえておきたい注意点を整理します。
年度表記のずれ
S級S班の年度表記は、選考の根拠となるグランプリ出場資格と、実際の適用期間が年をまたぐため、初心者には少し分かりにくい部分があります。
2026年のS級S班であれば、2025年のG1優勝や賞金ランキングなどを経て決まったKEIRINグランプリ2025出場予定選手が、翌年のS級S班として扱われます。
| 疑問 | 見方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2026年の名簿 | 2025年の結果を反映 | 年がずれて見える |
| グランプリ出場者 | 翌年のS級S班 | 年度名と開催年を区別 |
| 一覧表 | 在籍年度で整理 | 選考年とは別に考える |
このずれを理解していないと、なぜ2025年のグランプリ出場者が2026年のS級S班なのかという疑問が残ります。
歴代一覧を見るときは、表の年度を在籍年度として読み、選出の背景は前年の大レースや賞金争いにあると考えると整理しやすくなります。
追加選出の扱い
S級S班は原則9名で運用されますが、年度途中に除外や登録消除が起きた場合、追加選出が行われることがあります。
2025年は北井佑季の除外により犬伏湧也が追加選出され、平原康多の登録消除により松浦悠士が追加選出されたため、年度内の歴代在籍者として11名で扱われます。
- 除外に伴う追加選出がある
- 登録消除に伴う追加選出がある
- 年度内の在籍経験者が9名を超えることがある
- 初期制度では18名前後の年度がある
- 一覧の人数は制度背景とセットで読む
このような年は、ある時点のS級S班9名と、年度内に一度でもS級S班として在籍した選手の一覧が一致しない場合があります。
そのため、歴代名簿を作るときは、年度開始時の9名だけを見るのか、年度内の追加選出まで含めるのかを明確にしておく必要があります。
予想への使い方
歴代S級S班選手の情報は、競輪予想にも役立ちますが、過去の肩書きだけで車券を買うのは危険です。
S級S班経験者は大舞台での経験値が高い一方、現在の調子、年齢、けが明け、競走得点、番組構成、ラインの並びによって結果は大きく変わります。
| 確認項目 | 見る理由 | 注意点 |
|---|---|---|
| 現在の級班 | 近況の力を知る | 歴代肩書きだけで判断しない |
| 直近成績 | 調子を読む | 着順だけでなく内容を見る |
| ライン構成 | 展開を読む | 単騎や番手戦に注意する |
| バンク特性 | 脚質との相性を見る | 先行有利やまくり有利を確認する |
歴代S級S班に入ったことがある選手は、格上の経験を持つため注目すべき存在ですが、現在のレースでは相手関係と展開のほうが結果に直結する場面もあります。
選手情報としては、歴代S級S班の肩書きを評価の入口にし、最終的には直近の走りと当日の並びを見て判断するのが現実的です。
歴代S級S班選手を押さえるなら年度と制度をセットで見る
競輪の歴代S級S班選手は、2008年から2011年までの18名前後の時代、2012年以降の原則9名制、2025年のような年度途中の追加選出を分けて見ることで、かなり理解しやすくなります。
2026年のS級S班は、脇本雄太、吉田拓矢、寺崎浩平、嘉永泰斗、阿部拓真、古性優作、眞杉匠、郡司浩平、南修二の9名で、初選出組と常連組が混ざった新しい顔ぶれになっています。
歴代一覧を読むときは、平原康多、武田豊樹、佐藤慎太郎、脇本雄太、古性優作のように複数年にわたって名を連ねた選手に注目すると、時代の中心がどこにあったのかが見えてきます。
また、S級S班の肩書きは競輪選手情報として非常に重要ですが、競輪予想に使う場合は過去の名声だけでなく、現在の級班、直近成績、ライン、バンク特性、レースの格まで合わせて確認することが大切です。
正確な最新情報を確認したい場合は、KEIRIN.JPの2026年S級S班選手決定、KEIRIN.JPのS級S班特設ページ、netkeirinの歴代S級S班一覧などの公式発表や主要データを照合しながら見ると安心です。



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